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ステロイドを長年使った自分は罪人だ、という思考に支配されるアトピー当事者

ステロイドを長年使った自分は罪人だ、という思考に支配されるアトピー当事者

ステロイド薬は、私たちアトピー当事者にとって最も身近でありながらも、最も不安に感じる薬と言えるかと思います。

日本においてはアトピー治療薬として認定された1953年から65年間経った今も、ステロイド薬は標準治療、すなわち「アトピー治療に使われるべき薬」として皮膚科医やドラッグストアを通じて販売されています。

ステロイド薬の特徴である強い抗炎症作用は、皮膚の炎症や痒みの原因が何であれ、一時的に抑制するため、アトピーを抱えながらも忙しい社会生活を送らなくてはいけない当事者にとっては便利な薬といえるでしょう。

一方で、私たちは日々ステロイドの副作用に関する沢山の情報を耳にします。例え医師や当事者発信とはいえど、全ての副作用の情報が正しいとは言えないのが現実ですが、こういった情報は私たちの心を不安にするのには十分な力があります。

今回の記事で問題提起したいことは、実際にステロイドの長期利用がどれだけ実際に体に悪影響を及ぼしているのか、という事ではなく、後ろめたさや不信感を抱いた状態でステロイドを長期利用することは、 当事者のメンタルに重大な悪影響を及ぼす可能性がある、という点です。

これは、アンティクルサロンで提供している「心体氣功・こころメンテナンス」(以下、こころメンテ)を通じてある当事者の方を通じて浮き彫りになったことで、あくまでもuntickleとしての考えであり、科学的根拠などは一切ありませんが、記事にする価値があると感じたので、まとめています。

心体氣功・こころメンテナンス
セラピストである吉村竜児氏が2013年に確立した、QOL向上の方法として、潜在意識(※1)における古い感情や思考の癖を可視化して取り除き、心と体の気の流れを整えるメソッド。ヨガやキネシオロジー(タッチフォーヘルス)、ホ・オポノポノなど様々な概念が取り入れられている。▷参考:セラピスト吉村竜児オフィシャルサイト

自分のアトピー症状の難治化は本当に長期のステロイド利用が原因か

先に、この方のプロフィールを簡単にご紹介します。

■ 40代男性、うちアトピー歴ほぼ40年
■ ステロイド使用歴35年ほど
└ その内、某軟膏を16年間使用。ステロイドは入っているけど副作用は無い、と言われ信じて使用していた
■ 脱ステ歴 5年

そしてこの方がこころメンテを受け始めた頃の心境については、以下のように述べています。

自分がステロイドに対する不信感、後ろめたさを感じたのは、ステロイドを辞めた後からです。 ステロイドを使用してた間は、副作用が無いステロイドと言われ処方されていた薬を完全に信じていたので、メンタルはむしろ良好でした。

しかし、ステロイド療法を続けても寛解に至らず、次第に、むしろアトピーが難治化しているのではと感じ始め、思い悩んだ結果、ステロイド治療を中止するという決断をします。その時は、ステロイド治療を中止し、リバウドに耐えた後には、 寛解した身体を手に入れていると、信じて疑わなかったです。

しかし実際は、脱ステ後様々な治療を受け、長い年月が経っても、中々寛解に至らない事実を目の当たりにし、それからは「何で改善していかないのか?」と日々思い悩みながら、ステロイドへの不信感が強くなっていきました。

こころメンテ1-5回までのセッションメモ

memo

※全セッションメモの一部のみを公開しています

・アトピーを治したいという思いよりステロイドに関する恨みが強い

「ステロイドを信じた自分」
● 有罪
ステロイドそのものよりも、ステロイドを信じた自分が有罪だと思っている。顕在意識では自分はだめだったかなくらいだが、潜在的には相当強く思っている

「ステロイド軟膏の影響がまだ残っているか?」
残っていない
「ではいま体を一番辛くしている・痒い原因は?」
□ ストレス
→ 薬の副作用、後遺症よりストレスの方が断然今のアトピー症状との関係性が強い

「思考が普通の人以上にからだを支配しているか?」
支配している
→ 悪性ストレスに対して敏感に反応してしまう体質になっている

「ストレスの内訳は?」
1) 人間関係
└ 家族
└ 家族以外も
周りの人との関係性が良好じゃないことがストレス。行動一つ一つに良い、悪いのジャッジをする。そして悪いというジャッジをしたことに対して人一倍ストレスを受ける

● 絶対悪、ねばならない
真面目過ぎるがゆえに、全てにおいてこれはアトピーに良い、これはいけない、と考えすぎている。人一倍強い。そのことがストレスに繋がっている

「薬」
● そういうものだ
薬そのものに裏切られるものだ、という考え方


※その他のセッション内容

「落屑」
□ 不潔
実際に同居しているお母さんからも不潔だと言われているが、自分自身の潜在意識でも強く感じている

● そういうものだ
落屑はでるものだ、ということに対して、諦め、疑いの余地がない状態

● 真理
今の自分は絶対に落屑がでると思っている

「アトピーの原因は?」
□ 環境
今置かれている環境
└ ● 有罪
会社にきちんと貢献できていない、という認識がある。そんな自分を許せずストレスに感じている

□ 食事
摂りすぎ
└ 小麦粉
足りない
└ 2回目セッション時:植物・動物たんぱく質、ビタミンC、ビオチン、亜鉛、マルチビタミン、純粋な水
└ 3回目セッション時:植物・動物たんぱく質、ビタミンC、ビオチン、乳酸菌

「掻く」
● 罪
掻いている自分が罪に感じる

● 絶対悪
掻いている自分が100%悪いと思っている

「痒み」
□ お母さん
└ お母さんのことが心配
└ お母さんに対して申し訳ない
といった感情が痒みに繋がっている

□ お父さん
└ ● 真理
お父さんは絶対に変わらない、と思っている事が痒みに繋がっている

「いま最優先すべきアトピー対策は?」
□ 睡眠

「睡眠・寝ること」
□ 足りてない

● ねばならない
ちゃんとした時間に寝なければならない、という固定観念がある

● 絶対悪
└ 色々な時間に寝ることは、絶対に良くないと思っている
└ 規則正しく寝れていないことは、絶対に良くないと思っている
└ 薬は、絶対に良くないと思っている
└ 薬を使う自分は、絶対に良くないと思っている

● タブー
眠るために薬を飲んでいる自分は、100%間違っていると信じ切っている

● そういうものだ
よく眠れないことは、自分にとっては普通のことであるという固定観念がある

「アトピーの改善が停滞していること」
● ねばならない
アトピーの改善には、時間をかけなければならないと思っている。早く治るかもと思う余地が無い

● 本質
アトピーの改善には時間がかかることが本質だと思っている

ステロイド薬を使用した過去を悔やみ続けることは、アトピーの改善を妨げる

think
自分のアトピーの悪化、難治化に関して、ステロイドの影響は果たしてどこまで深刻で、どれくらいの年月の間、影響があり続けるのか。

この疑問を解決してくれる方法は、十数年後、もっとテクノロジーが発達した世界になれば、可能になるかもしれませんが、それまでは私たちはただ推測するしかありません。

「自分はステロイドを10年使ったから、脱ステしてアトピーが良くなるにも10年かかるだろう」とか、「ステロイドを長く使ったから自分のコルチゾールは、もう分泌しにくくなっている」など、推測できる事は沢山ありますが、この推測の精度は果たしてどれくらいなのか。

untickleとしては、「あまりアテにならない」と考えています。それは、上記の方のメモを見ても分かるように、人の思考は、本質から離れ感情や環境によって捻れてしまう場合があるからです。そしてその捻れは、実際に薬の弊害が無かったとしても、薬と同じような弊害を引き起こす原因となります。

確かに私たちはステロイド薬となかなか上手につきあう事が難しいですが、例え失敗したとしても、悔やみ続けるのではなく、できるだけ速やかに、そして客観的に、自分のからだやメンタルの状態を知ろうとする事に注力した方が、思考の捻れが複雑化しないという理由で、結果的にアトピーの改善速度を向上させられる、というのがuntickleの考えです。

たとえ過去にどれだけの期間ステロイドを使用していたとしても、ステロイドが改善の重い足かせとならないよう、私たちはステロイド薬に対して過度な感情を持たないようにするべきかもしれません。

最後に、この記事を書くにあたり、情報提供に応じてくれたAさんに心より感謝します。

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