アトピーの人の町、豊富温泉の課題と大きな可能性

 

アトピーをはじめ様々な皮膚炎で苦しむ人の救いの場となっている豊富温泉。その特異の温泉成分である塩化物泉と油分に魅せられ、全国から繰り返し訪れる人が後を耐えません。

豊富温泉レポ最後となる第3弾は、豊富温泉の抱える課題と現状、そして可能性について書こうと思います。

<参考>
→【レポート第一弾】 全国からアトピーの人が湯治しに集まる豊富温泉レポ第一弾!
→【レポート第二弾】 アトピーの自分が素のままで過ごせる豊富温泉

移住したくても仕事がない

豊富温泉 メイン通り

 

豊富温泉の抱える最大の課題は、豊富温泉で生活をしたいというニーズはあるものの労働環境が整っていない点です。現地での働き口といえば、今のところ工場かあるいは介護の仕事くらいしかなく、どちらも身体的に決して楽ではありません。実際に介護の仕事をして症状が悪化してしまい、辞めざるを得なかったという人もいるそう。

よって、今のところ長期で滞在するには経済的に余裕があるか、IT関係の仕事に就いていなければ滞在したくてもなかなかできない現実があります。

自分の生活の為にも豊富温泉にイノベーションを

イノベーション

 

豊富温泉には「どんな所か来てみました」という人もいれば、「ここじゃないと普通に生活できない。」という切実な事情を持った人たちもいます。それは豊富温泉で療養するとかなり良くなるけど、元の生活に戻ると環境などの要因で悪化してしまい、生活に支障が出るレベルになってしまうケースです。実際のところは私が現地で出会った移住・長期滞在中の人達のほとんどが後者のケースでした。

「豊富温泉のおかげでしんどい時期を乗りきれた。例え僻地でもここじゃないとだめなんだ。」という若者がいま全国から豊富温泉に集まっています。そして豊富温泉のファンだからというより、自分たちが生活していく為に豊富温泉を変えていかなくては。という思いのもと、様々なバックボーンを持った若い世代が集結し、各々の経験を活かし豊富温泉にイノベーションを起こすべく行政や地元メディアを巻き込んで様々な試みをしています。

まさに豊富温泉発のスタートアップ集団。彼らの切実な思いが今後どんなイノベーションに繋がるのか要注目です!

アトピー持ちの起業家(or フリーランス)の人にとって豊富温泉は超魅力的

豊富温泉まなみん
※行政を巻き込んでヨガスクールを開設したりと精力的に活動しているメンバーのまなみん

 

初めて訪れた豊富温泉。本当に沢山の刺激をもらえました。東京では同世代のアトピーの人たちに出会うのさえ一苦労なのに、豊富温泉ではすごく気軽に出会えることに驚きです。そしてひどい掻き壊しがあっても隠す必要がなく、話しながら掻いても何とも思われない環境がどれだけ精神的に楽なのかを知ることができました。

確かに豊富温泉は気軽に行ける場所ではないし、総合的に「行く・滞在する価値がある」と思える人はまだそんなには多くないかもしれません。

 

でも少なくともネット環境は整っているので、場所を選ばずに仕事できる起業家やフリーの人にとっては、すごく良い場所だと思います。いい意味でも悪い意味でも何もない環境なので、プロジェクトに集中できるし、また活用されていない価値ある資源があちこちにあるので、「アトピーの人の役に立ちたい」と思っている起業家や企業にとっては絶好の舞台かと。

 

 

今回私は4泊という短い滞在期間でしたが、「これだけある空き家をもっと活用できないのかな」「海外のアトピーの人にもアプローチできるはず」「パソコンを使った仕事がもっとあればここで生活できる人も増えるね」など、アイデアがどんどん湧いてきました。

 

毎年春〜夏にかけて症状が悪化するので、今年は豊富で過ごそうかなぁとも考え中です。そんなこんなで現地の方々のご協力のおかげで豊富についてだいぶ詳しくなれました。(皆さんありがとうございます!)豊富温泉についてもっと知りたい!という人はいつでuntickle宛にご連絡下さい!

 

 

 

☆☆☆☆☆☆untickleからのお知らせ☆☆☆☆☆☆

untickleSNSバナー

 

この記事を書いた人

野村 千代
野村 千代
untickle発起人。生まれつきアトピーで重度の症状により過熟白内障を患い失明状態に。その後も症状の悪化により3度社会生活を中断。2013年に本格的なアトピー改善に取り組むも、情報混乱のせいでなかなか自分に合う対策法が見つからず、苦労したことがきっかけで、untickleを立ち上げる。
[`evernote` not found]
Pocket
LINEで送る