アトピーをきっかけに自然養鶏で体に優しい卵を生産する田里ファーム

 

沖縄県にある田里ファームには、約200羽12種類のニワトリが放し飼いされていて、毎日新鮮な卵を生んでいます。田里ファームは、2014年8月にスタートしたばかりの養鶏場です。運営するのは、田里友史さん(30歳)。生まれつきアトピーで、体にやさしいものを作りたいと一念発起し、養鶏場をイチからつくったそうです。

そんな田里さんにインタビューしてきました!

 

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アトピーがきっかけ。本当に体にいいものを作りたい。

 

田里さんは、元々沖縄県内の食品会社で品質管理の仕事をしていたそうです。

田里さんは生まれたときから軽度のアトピーをもっていて、頭皮や腕などにでるかゆみや赤みにずっと悩まされてきました。そのため、食品に対する興味や意識が高く、学生時代は大学と平行して食品衛生やバイオ関連が学べる専門学校にも通いました。卒業後に就職した食品会社では、コンビニエンスストア等へ出荷される総菜の食品管理をしていたそうですが、仕事をはじめてしばらくすると手にかゆみがでてきたそうです。いわゆる「コンビニ弁当」には、たくさんの添加物が含まれているため、アトピーの肌は敏感に反応してしまいました。

「自分がアトピーだからこそ、本当にからだにいいものを消費者に届けたい」そんな想いと葛藤していた日々だったそうです。

 

新商品開発のメンバーに選ばれるも想いはとどかず

 

あるとき会社で新商品を開発することになったそうです。田里さんは、その商品の原材料をすべて有機栽培のものにして体に優しい商品にしたいと訴えつづけました。しかし、その商品は「安くて気軽に買える」ことを最優先に開発されることとなり、田里さんが提案していた「有機栽培で体にいいもの」という想いは実現できなかったそうです。

 

食品会社を退職後、ある出会いが転機に。

 

田里さんは「本当に体にいいものを届けたい」という想いで食品会社を退職、しばらくの間琉球大学の研究員としても、働き食品に関する知識を深めたそうです。

その後しばらく滞在していた名古屋で、ある養鶏家と出会います。その方は農薬や化学部質をいっさい利用しない「自然養鶏」で、からだにやさしい卵を生産していました。田里さんの祖父母が庭で鶏を飼っていたこともあり、沖縄にもどって自然養鶏にこだわった卵をつくろうと決意したそうです。

 

手間はかかるが自然が一番

 

沖縄にもどり、空いていた土地を借り、自ら柵や小屋を作り養鶏場をスタートしました。最初の頃のニワトリは、先輩養鶏家にわけてもらったそうです。これらのニワトリは、もちろん卵からかえすときから自然養鶏の手法で育てられたもの。

ウズラも20羽ほど譲り受けたそうですが、このウズラは自然養鶏ではなかったそうで、田里ファームにきてしばらくすると元気がなくなり、その多くが亡くなってしまったそうです。

 

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「多くの養鶏では、卵のときやひなのときに抗生物質といった化学的なものが与えられているんです。そういった化学物質に頼らなくても、自然の中で育てれば元気な卵を生んでくれますよ」と田里さん。

田里ファームのニワトリたちは、有機栽培のキャベツやモヤシを食べていて、時には野草も食べているそうです。もともと解毒する機能をもっているので自然のものを食べていれば健康なニワトリでいられるそうです。また、ゲージにいれず放し飼いにしてすること元気にスクスクと育つそうです。

 

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確かに、どのニワトリをみてもハツラツとした顔と、健康そうな体付きをしていたのが印象的でした。

鶏肉や卵は、ほぼ毎日といっていいほどよく食べられる食材です。
「自分の食べている食品が、本当に安全なものかどうか、みんなに考えてほしい」そう田里さんは語ります。

安かったり保存時間が長い食品の方が手軽だからと、口にすることが多いと思います。
しかし、そういった食品の一部には、化学物質を使って不自然に成長促進された食肉や卵が含まれているかもしれません。田里さんの食品に対する思いを伺うと、私たち消費者自身、安全に対する意識をもち、自分食べている食品について情報を得ることが大切になるのだと感じました。

 

一つ一つ丁寧に磨いたたまごたち

 

田里ファームでは、生まれた卵を一つ一つ布で拭いて汚れをとっています。本来、洗浄剤で一気に洗う方法が一般的だそうですが、殻から化学成分が卵に浸透してしまうので、時間をかけて毎日一つ一つ卵を磨いているそうです。

事務所の中を案内していただくと、生まれて間もないヒナが10羽ほど元気に鳴いていました。本来は卵からかえって4ヶ月後に卵を生むそうですが、田里ファームの場合は7〜8ヶ月かかるそうです。このように、手間や時間を惜しまず丁寧にニワトリと向き合うことが、自然で体にやさしいたまごを作りたいという田里さんのこだわりなのだなと感じました。

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もうすぐ近所にある有機野菜の専門店での販売を開始するそうですが、現在のところ田里ファームの卵は、農園での直売でしか手に入りません。沖縄にきたときは、ぜひ田里ファームを訪れてみてください。

 

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■ 関連情報
TASATO FARM (田里牧場)
代表:田里 友史
住所:沖縄県中城村字新垣487
Webサイト:http://www.tasato-farm.jp/ (一部準備中)

 

 

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