水素は確かにアトピーに有効かもしれない。ただし選び方・摂取方法に十分気を使うべき

皆さん、こんにちは!皆さんは水素商品を試したことはあるでしょうか??

2007年に水素に関しての初めての論文が日本で発表されてから、特にこの数年の間でその存在が全国に普及し、今やすっかり聞き慣れたキーワードになっています。健康産業新聞によると国内の水素商材の市場は2015年の時点で274億円程度であり、毎年どんどん成長しているそうです。

“売上規模調査に回答のあった47社の今期の売上高(見込み含む)を合算した結果、約274億円となり、300億円の大台が射程圏内に入った。昨年の調査では40社・203億円だったことから、この1年間で市場は3割以上も拡大した”

※引用元 : 【水素】300億円の大台、射程圏内に!(健康産業新聞, 20151118)

水素はアトピーと親和性があるということで、私も半年ほど前から注目しています。

ちなみにどう親和性があるかというと、活性酸素はアトピーの悪化原因の一つであり、水素はその活性酸素の中でも特に悪質であるヒドロキシラジカルと結合して水に還元する。よって水素はアトピーに有効である。ものすごくざっくり言うとこういうロジックです。

アトピー界隈と同じくらいカオスな水素商材市場

水素
さてこの水素水ですが、ここ数年で急速に大きくなった市場なだけに、現状はというと残念ながらかなりカオスです。

水素のメーカーは国内だけで200くらいありますが、商品化や濃度表示、品質維持などに関する規制があまり無いため、実際に消費者が飲んだり使用するタイミングでほとんど水素が抜けてしまっているということもザラにあるそう。

水素分子はとても小さい為、扱い方を相当工夫しないと消費者の体内に入る前に抜けてしまったり、少量しか取り込めません。ただ一般の消費者はそんな事情を知らないですし、メーカー側も現時点ではそこまで工夫しなくてもある程度売れる為、必死で商品改良をしている企業は少ない印象です。

また水素はアトピー以外にも様々な疾患に効果が期待されていますが、実際の臨床試験の数でいうと相対的にまだまだ足りていません。アトピーと水素に関して言うとさらに少なく、韓国でマウスを使った臨床試験が進んでいるものの、道のりはまだ長い感じです。きちんとした臨床試験のデータがほとんどない以上、一般的な皮膚科医が水素を当事者に積極的に薦めることも今のところあまり考えられません。

毎日新聞に今の現状について分かりやすく説明している記事がありました。

“問題は、水素水を飲むことによる効果の証拠がまだ十分にそろっていない段階で、水素水ビジネスが盛んになってきたことだ。市販の水素水は今のところ、一定の科学的な証拠を基に何らかの健康効果を表示できる「機能性表示食品」や「特定保健用食品」(トクホ)にはなっていない”

※引用元:記者の目「水素水」論争に向けて(毎日新聞成果報道部 小島正美, 20160623)

こんな状況なので、当然巷では水素商材に関する否定的な声が続々出てきています。

科学的根拠を重要視する人にとってはいまの水素商材はお金をかける価値が低いと思うでしょう。また水素商材に効果を期待をした人でも、運悪く良い商材に巡りあえず、高いお金を出したのに満足する効果を得られない、ということが日常的に起きてしまうわけです。

アトピー当事者にとって飲む水素水は適切な摂取手段か?

飲む水素
untickleの考えとしては、水素はまだ臨床データが少ないにせよ、試す価値のあるアトピー対策の一つとして考えています。

アトピー対策としてランニングや断食をするように、水素を取り入れることは改善に繋がりうると判断しています。ただし、前述の通り、水素市場の状況がカオスであるため、どの商品を選ぶべきかは充分に注意する必要があります。

水素は1時間ほどで体内から抜けてしまうため、高濃度の水素を大量に摂取しないと効果があまり期待できません。健常者に比べて活性酸素が蓄積されていると言われているアトピー当事者は、尚さらちょっと水素水を飲んだ程度では効果はあまり感じられないでしょう。

水素水の濃度にもよって異なりますが、飲むことによって効果を期待したい場合は、1日2リットルくらい飲んだ方が良いと言われています。

この2リットルという量は、健康の為に水素水でない普通の水でもこれくらい飲んだほうが良いと言われていますが、日ごろ学業や仕事で何かと忙しい私たちにとっては、毎日継続して2リットル摂取するのは難しかったりします(実際は飲む努力をすべきなのですが)。

それに加え、前述の通り水素商材の市場がカオスであるため、飲むタイプの水素水も自分の生活スタイルや経済状況に合った高品質の商品を見つけることが難しい状態です。

アトピーの人は自分の症状などを考慮しながら効率よく水素を摂取すべき

skin
untickleとしては、運営の野村自身がこの半年色々試した結果、アトピー当事者が高濃度の水素を「効率的に」体内に取り入れることを考えると、まずはその時の症状によって、水素風呂に入るタイプか吸入タイプから始めると良いのではと思います。

具体的には軽度から中〜重度の方は水素風呂に入るタイプを、最重度でそもそもお風呂に入ること自体がものすごく負担だという方は吸入タイプが良いかと思います。そして余裕があればさらに飲む水素なども取り入れていくと良いかと。

ちなみに水素商品はサプリと同じで良質になればなるほど値段が高くなります(中には不当に高いものもあるようですが)。なのでアトピー当事者が水素商品を選ぶときは、いまの自分の症状、生活スタイル、経済力、性格などを考慮して選ぶべきです。

というのも活性酸素というのはストレスや紫外線、人工添加物の摂取などでどうしても毎日少なからず蓄積されていくものなので、水素も単発的ではなく続けて摂取すべきで、身体的・心理的・経済的負荷が大きいとその継続ができないからです。

ネット上では水素によってアトピーがすごく良くなった!!という情報が多く見られます。実際私の知り合いの当事者でも水素を取り入れてだいぶ症状が軽くなったという方も何人かいらっしゃいます。現時点までの個人的な体験でいうと、特に水素風呂に関しては、寝る前に入ると寝ている間の痒みが抑えられてだいぶ気が楽でした。

これまでuntickleに蓄積された情報を踏まえた私の中の仮説では、恐らく軽度〜中度の症状の場合、水素を取り入れることでの効果をわりと実感しやすい。それが重度〜最重度の方の場合は皮膚組織の損傷が激しく、免疫が著しく低下していて、悪化要因もより複雑なうえ、活性酸素もより蓄積している可能性が高いため、相当効率よく高濃度の水素を頻繁に取り入れない限り、期待通りの効果を感じにくいのではと思っています。

untickleとしては今後もアトピーと水素に関しての情報収集を続け、水素を試してみたいという当事者の方が商品選びに失敗しないよう有効な情報を共有していきたいと思います。もし当事者の皆さんの中で水素に関しての疑問や、購入を検討している商品の客観的レビューなどが必要であれば運営チームまでご連絡下さい。

この記事を書いた人

野村 千代
野村 千代
untickle発起人。生まれつきアトピーで重度の症状により過熟白内障を患い失明状態に。その後も症状の悪化により3度社会生活を中断。2013年に本格的なアトピー改善に取り組むも、情報混乱のせいでなかなか自分に合う対策法が見つからず、苦労したことがきっかけで、untickleを立ち上げる。
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