最新韓国のアトピー事情

 

皆さん、こんにちは!untickleの野村です^^
まだまだ寒い時期が続きますね。

さてuntickleはこれまでも何度か韓国のアトピーについて記事にしてきました。
韓国ではもうアトピーの根治(こんち)治療がより身近になっている。
アトピーの遠赤外線治療が自宅で気軽にできる時代に!

などなど。
これらは私が基本的にネットを使って調査した内容をまとめたものです。

2015年になり韓国を行き来する機会ようになってから、韓国のアトピー事情をこれまで以上に知る機会に恵まれたので、備忘録がてら記事にしようと思います。

 

韓国でのアトピー治療は大きく分けて標準治療と漢方治療の2軸

 

skin

 

日本のアトピー治療を語る際、標準治療(ステロイド治療)という言葉に対して「脱ステ」という言葉があるように、韓国では標準治療に対して「漢方治療」があります。

もともと韓国は中国に並ぶ漢方が古くから生活に密接な存在で、それは現在も変わっていません。韓国のアトピー患者はどちらかを選ぶというよりは、標準治療も取り入れながら漢方治療もやる場合が多いそう。

ただ漢方治療は基本全額自己負担なので、経済的に余裕が無いと、しっかりした漢方治療を受け続けるのは難しいのが現状です。がっつり漢方治療をする場合の費用をきくと、一月、日本円で約3〜5万くらいとのこと。

また、日本は皮膚科に通う場合、保険負担が一般平均3割負担であるのに対して、韓国は症状と治療・処方によって保険の適応の可否があります。アトピー治療として皮膚科にいく場合は、たいてい保険が適応され、個人負担額は薬合わせて千円代だとか。

ちなみに韓国にはプロトピックは一般皮膚科医で処方されておらず、基本はステロイド剤のみ処方されます。

 

国をあげてアトピー対策に。対象は今のところ小児アトピーが主

 

今回韓国に行った際、縁あって韓国の水原(スウォン)市にある今年4月に設立された水原市環境性疾患アトピーセンター(수원시환경질환아토피센터)に行き、職員の方とお話する機会を頂きました。

수원아토피센터
※施設前にて韓国のアトピーについて色々教えてくれたホンチーム長と。

この施設は韓国環境府(환경부)の管轄のもと、愛州(アジュ・아주)大学に運営を委託しています。ここでは子どもがアトピーで悩む親の為に、医師、看護師、栄養士など専門家の方と1対1で相談したり、1泊2日のキャンプ形式でセミナーを開いたり、アトピーの子どもに人形などを使って分かりやすくアトピー対策について教育するといったプログラムが用意されています。

2015-02-06 12.06.08
※この部屋で皮膚科医の診察を受けられます。

化粧水※保湿剤が沢山!これらのサンプルはタダで貰えるそう。ちなみにメーカーはほとんど外国のものでした。

dove※日本でもお馴染みのダヴが!韓国ではアトピーの人にも薦められてるんですね〜。

栄養管理士※こちらの部屋で栄養士のアドバイスをもらいます。食べ物のフィギュアが沢山!

献立※一週間の献立も提案してくれています。

ヒノキ風呂※キャンプの際に止まる部屋にはヒノキ風呂がついています。(羨ましい..!)

職員の方の話によると、ここは水原市の小児アトピーの発症率が高かったこと、ソウルからそれほど遠くなく、かつ自然が多くあることから、この土地立てられたそうです。

수원※ご覧の通り周辺は・・

수원※木が生い茂っております。

とは言え、かなり広い施設の割には職員以外の人気が全くなかったり(平日の午前中だったからかもですが)、立派な施設はあるけど送迎バスはなく、駅からバスで行くには30分以上かかるという、車じゃないとなかなか気軽にいけない感があったりと、まだまだ改善の余地はある印象でした。

小劇場※ちなみに施設には小劇場もあります。

수원아토피센터※さらにはオリジナルキャラクターたちもいます。左からトミトミ(토미토미)、トト(토토)、シュシュ(슈슈)、アミアミ(아미아미)ちゃん。(アトピーと関係あるのかな…。)

ただそれを差し引いても、政府がアトピーを社会問題の一つとして認識していて、対策に乗り出している、という点は当事者としては有難いし、日本と大きく違う点だと思います。

医師・博士たちが派閥を問わずアトピー対策について討論

아토피포럼

先月、これまたご縁があって韓国でドクターズアトピーフォーラムで登壇する機会がありました。このドクターズアトピーフォーラムには、皮膚科医や漢方医、アトピーに関する研究をしている博士などが集まり、アトピーの最新研究情報などを発信し合います。

untickle※つたない韓国語でなんとか発表しました。

 

ちなみに今回のフォーラムでは、キムチの乳酸菌によるアトピー治療の最新治験データ(아토피와 유산균)や食品添加物及び非免疫性食物の不寛容(Food Additives and Non-immunological food intolerance)についてなどの研究発表がありました。

※なお当日のフォーラムの詳しい様子はこちらのブログを参照して下さい。→ 36차 닥터스 아토피 포럼(DAF)이 성황리에 마쳤습니다. (韓国語ですがw)

このフォーラムは、利益や派閥に関係なく、純粋にアトピーについて考える、という趣旨のもと、1年に3〜4回開催されています。なんともう8年も続いているそう!

これも当事者の立場からみて、とても希望のあるもので、きっと韓国ではこの1〜2年で今よりも格段に有効なアトピー対策が出てくるのではないかと思います。

 

日本と韓国のアトピーの違い

 

韓国のアトピー問題は日本と同じく1980年代から世間で話題にされ始めました。
ただ韓国は日本よりも外見を重要視する文化があるだけに、社会生活を送るうえでアトピーであることは、かなりのデメリットに繋がります。

さらに、
– 中国からの大気汚染
– 急な食文化の変化 → 韓国では日本よりピザ、キチン、ハンバーガーの店が沢山あります。
– かなりのストレス社会 → 韓国はOECD加盟国で8年連続自殺率1位です
という背景のなか、2014年1月に起きたアトピーの子を持つ親が心中を図った事件をきっかけに、政府の対応が活発になりました。

아토피※ネイバーでアトピーと検索すると、漢方医院の有料広告が大量に表示されます。

 

一方の日本でも、アトピーがきっかけで、心中を図った事件は過去にあったにも関わらず、まだまだ世間でのアトピーへの認知は低いままです。アトピーに関するニュースの量やアトピーの人向け対策商品も韓国の方が圧倒的に多く、日本との温度差を感じます。

まだまだ閉塞感漂う日本のアトピー界隈。当事者として、そしてuntickleとして、その閉塞感を打ち破るか、日々頭を悩ませているこの頃です。

以上、韓国アトピーレポートならぬ備忘録でした。
また情報が集まり次第記事にしたいと思います!

 

 

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この記事を書いた人

野村 千代
野村 千代
untickle発起人。生まれつきアトピーで重度の症状により過熟白内障を患い失明状態に。その後も症状の悪化により3度社会生活を中断。2013年に本格的なアトピー改善に取り組むも、情報混乱のせいでなかなか自分に合う対策法が見つからず、苦労したことがきっかけで、untickleを立ち上げる。
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