湯治でアトピーを本格的に改善させるには場所よりも継続が大事

皆さん、こんにちは!ものすごく久しぶりの記事です(;´д`)トホホ…
ずっと更新できて無かったんですが、思った以上に読んでくれている方が多く、やはり不定期でも記事を書こうじゃないか!と思っております。

さて、長くアトピーを患っている人なら一度は「◯◯の温泉に入ったら症状が良くなった」という話を聞いたことがあるかと思います。
実際「アトピーに効く温泉」として有名な豊富温泉、草津温泉などは現在でも多くの当事者にとって救いの場となっていて、遠方から途絶えることなく湯治客が訪れます。
参考:全国からアトピーの人が湯治しに集まる豊富温泉レポ第一弾

私たち当事者にとって湯治は有効な改善方法の一つであることは間違いないですが、これまで100人近くの当事者の方とお話をする中で、湯治をしてもアトピーがあまり改善しない・あるいは一時良くなってまた悪化する方が圧倒的に多いということに今さらですが気が付きました。

湯治がきっかけで現在もきれいな肌を保てているよ、という方に出会うのは5本の指に収まってしまうくらいマレです。そこで今回は湯治は本当にアトピー改善に繋がるのか?という疑問について書こうと思います。

湯治でアトピーを改善する場合は即効性を期待しない

温泉
江戸時代には既に日本で確立されていた湯治は、西洋医学が発達する前から病気や体調不良で悩む人々を救う手段の一つでした。湯治についての詳しいことは「温泉医学」という分野などで古くから研究されていて、かつては私たちの身近な医療の一つだったと言えます。

その温泉医学では湯治はそもそも短期間で効果を得るものではなく、本気で湯治をしたとして3週間程はみる必要があると説明しています。なので、アトピー症状がどうという問題を差し置いて、もともと湯治は最低1〜2ヶ月は継続してはじめて改善の効果を期待できる方法なんだ、くらいの期待と心構えが大切です。

遠方にある名湯でない温泉でもアトピーは十分に改善できる

温泉2
全国各地に名湯と呼ばれる温泉が数多く存在する日本は、世界のアトピー当事者からみると「恵まれている環境」であると言えます。

その中でもアトピーにも効く名湯に通える範囲に住んでいる当事者は「もっと恵まれている環境」の方たちと言えますが、恐らくこれに当てはまるのは全アトピー人口の1割くらいでしょう。
残りの9割の当事者は頑張って通うか、普段の生活を中断して通うか、あるいは行かない、という選択をしています。つまり日本には名湯が沢山あるけども、忙しく生きている当事者の多くにとっては身近でないのが現実です。

その現実を踏まえ、「名湯=最高レベル」からちょっとグレードを下げて、「良質な温泉=温泉水を薄めたり過度な再利用をしていない温泉」に目を向けてみます。そうすると、この良質な温泉に日常の中で通える人はぐっと増えるはずです。

週に1回は通える温泉を見つけて湯治を習慣化させる

温泉3
上記の通り、私たちアトピー当事者が湯治で本格的なアトピー改善を期待する場合、「隠れた秘湯」よりも「継続して通える良質な温泉」を選択することが大事ではないかと思います。

実際に湯治でアトピーを完治に近い状態にできている方の話を聞くと、週1〜2回を1年は継続したと言います。もう見た目ではアトピーと分からない状態になっても予防のために週1で湯治をしているという方もいます。

もちろん、良質でも明らかにしみる温泉は避けるべきですし、症状の度合いによっては合わせて食事管理をする、といったことも必要です。ですが、私たち日本にいるアトピー当事者は幸いにも湯治をしやすいという恵まれた環境下にいます。

名湯かどうかにあまり固執せず、アトピー対策として「湯治を習慣化する」ということを積極的に取り入れても良いかなと思うこの頃です。

 

※参考文献
『江戸時代の温泉学』松田忠徳

この記事を書いた人

野村 千代
野村 千代
untickle発起人。生まれつきアトピーで重度の症状により過熟白内障を患い失明状態に。その後も症状の悪化により3度社会生活を中断。2013年に本格的なアトピー改善に取り組むも、情報混乱のせいでなかなか自分に合う対策法が見つからず、苦労したことがきっかけで、untickleを立ち上げる。
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