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天国にいる後輩がアトピーの私に教えてくれた事

天国にいる後輩がアトピーの私に教えてくれた事

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他人との「違い」に対する見方を変える

 
2003年3月。留学先だったニューヨークで、後輩が亡くなったという知らせを受けました。彼女に最後に会ったのは半年以上も前に一時帰国した時で、突然の知らせでした。
 
彼女の病気は骨肉腫。私が留学している間に発症、入院、闘病。その過程で足を切断という治療を受けていました。彼女が亡くなった当時は中学3年生。学生時代部活の先輩後輩関係で、卒業後も関係が続いていたとても可愛い後輩の一人でした。
 
「アトピーと自分」というテーマとこの後輩の話。実はその彼女から教えられたことが、今の自分がアトピーとどう向き合っているか、ということにつながっています。 それは「●●に比べたら自分の状況はまだマシだし」という考え方をやめる、ということ。足を切断後に再会した際、彼女が私に話してくれたことでした。
 
「車椅子の生活になって、周りの人達より目線の高さも低くなり、今の状態に慣れることに苦労した。どうして私が・・・と思うこともあった。そのうち自分より大変な症状に苦しんでいる人や、大変そうな人を見ることで少し気を楽にしようとしている自分がいた。」
 
それでも、最近は・・・と彼女は続けました。
 
「それもなんか違う、ということを最近思う。そういう考え方で自分の気持ちを整理するのも間違っている気がして、今は意識的にそうしないようにしているんです。」彼女自身、そう話しながら自分に語りかけているようでもありました。
 
当時精神的に彼女ほど成熟していなかった私は、「果たして私が同じ状態にあったとしたら同じことを言えるだろうか・・」そんなことを考えていました。
 

アトピーは克服するというより、共存していくもの

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あれから10年以上が経ち、自分とアトピーとの関係性も変化していく中で、よく彼女の言葉を思い出します。 物心ついた頃から自分を苦しめてきたアトピーは、長い間自分にとって「克服する対象」でした。一刻も早く克服し、自分から取り除き、どうにか「普通の人」になりたい。そんな期待や目的意識を持ちながら過ごしていました。
 
症状が悪化し、普通の日常生活を過ごすことが困難になると「なぜ自分が」「どうして周りにいる普通の人になれないのか」という気持ちはもちろん、自分より症状が大変そうな人やアトピーなんてまだマシかもと思わされるような人の存在を心のどこかで欲してしまうこともありました。
 
でもいつからかふと、彼女のことを思い出すようになりました。最期まで貫いていた周囲に対する態度や自分自身が置かれている状況の受け入れ方。想像を絶するほど辛かったはずなのに。なんて優しく強い子だったのだろう。そう思うと同時に、自分だけがこんな苦しんでいると思っていた自分を冷静に見るようにもなりました。
 
そのような過程で今自分の置かれている状況に対する見方も少しづつ変わってきたような気がします。 自分が抱いている「ありたい姿」に比べて不足している部分を気にしすぎて、焦ったり悩んだりしない事。今の自分の状況をそのまま受け入れ、そう在ることの意味やそれを踏まえて今自分ができることを考えてみる事。こういう事が大事なのではないだろうか、と。
 
彼女から学んだそういう考え方のお陰もあり、今の「アトピーと共に生活をしなければいけない状況」は、自分をほんの少し強く、優しい人間にするために必要なきっかけとして自分の長い人生において意味があることなのかもしれないとも考えられるようになりました。そのようにして、ようやく最近ですが、自分が長い間否定しようとしたり嫌だと思っていたアトピーが自分にとって「克服する対象」から「共存相手」変わりつつあるのを感じます。
 

ニューヨークでのアトピーライフを届けます!

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私は今ニューヨークに住んでいるのですが、縁あってアンティクルチームに加わることになりました。自分がこれからアトピーについて書くならば、自分が今までアトピーにどう向き合ってきていて、何がきっかけでどう向き合い方が変わり、今どういうことを考えているか、ということを書きたいと思い、初回はこのような内容になりました。
 
今後はアトピーや肌荒れの有無以上に多様な人がいる、人と違うことが大前提のニューヨークから、アトピーと共に生活している中で感じていることや考えることなどを書いていければと思っています!
 
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