界面活性剤(かいめんかっせいざい)を断ち切れば、アトピーは治る?

 

界面活性剤(かいめんかっせいざい)がアトピーに良くないというのはいまや周知の事実だと思います。

でも、「何がどうなってどうなるから悪いのか」という、仕組みや理由を説明できる人は少ないように感じます。

私も何となくしか理解していなかったのですが、最近きちんと分かりやすく教えてくれる本を発見しました!

book

 

アトピーは合成活性剤が原因だった!
著者:磯部善成
出版社:メタモル出版

分かりやすいタイトルですね。
ちなみにAmazonでも評価高いです!

 

界面活性剤と皮膚の関係、ポイントは「親水基」と「親油基」

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私が読んで学んだ事をシェアします。

・界面活性剤には、水になじむ性質の親水基と、油成分になじむ性質の親油基という、ひとつの分子構造のなかに、相反する二つの性質が共存する。

・例えば洗濯のシーンにおいて・・

親油基:衣類の油汚れに取りつき、それを取り囲むようにする(油滴(ミセル)をつくる)
親水基:洗濯水と一緒になろうとして、衣類からの油を引っ張り出す力が働く

 

・これが皮膚の場合・・
界面活性剤が皮脂膜に取りつき、そのままはぎ取ってしまう(乳化作用)

・さらに、表皮の細胞にも取りつき、細胞内のたんぱく質を変性させながら、連鎖反応的に次々に細胞を壊していく

・細胞を包んでいる細胞膜は脂質分子で成り立っているため、親油基が脂質分子を取り囲んで脂肪膜(ミセル)を作り、細胞膜を次々に破綻していく

・いったん傷ついた表皮への界面活性剤の浸透度は通常の100倍にもなると言われている

そう、界面活性剤の2つの性質と、皮膚の成分を理解すれば、実は難しい話ではないのです。
要はプヨプヨみたいな事が起こる訳ですね。(表現正しいですかね。。)

 

アトピーは局所免疫機構の異常が原因

 

・ある器官内に存在する防御システムを「局所免疫機構」という

・消化管の場合・・
2種類の細胞から生まれたタンパクが結合して「分泌型IgA」という免疫グロブリン(抗体)を作り、この免疫グロブリンが粘膜の表面をくまなくおおい、外的の侵入を防いでくれる。

1. 粘膜に存在する形質細胞からIgAという抗体が産生される。
2. IgAは、同じ形質細胞で作られたJ鎖と呼ばれる糖タンパクによって、二つくっついた状態で形質細胞外へと分泌される
3. 上皮細胞の細胞膜まできたところで、今度は上皮細胞だけで産生されるSC(糖たんぱくの一種)と呼ばれる分泌成分と結合し、上皮細胞内へ運ばれて、上皮先端から消化管内へとはじき出されていく(分泌型IgA)

・皮膚の場合・・
1.皮脂と分泌型IgAが毛孔と汗腺とから絶えず分泌され、膜のように全身の表皮をおおい、皮膚を守っている
2. この局所免疫機構が支障をきたせば、表皮内に細菌などがどんどん侵入してくる
→アトピーの最大の発症要因に!

かゆみや痛みは、皮膚の局所免疫機構がSOSを出している状態

 

・合成洗剤を使い続ける限り、このSOSは一過性ではなく、恒常的に続いていく
・脳が全身のあらゆる免疫ネットワークに対してSOSを送り続ける
・異常に免疫特性が高まったままの状態が続き、外界のさまざまなアレルゲン(抗体)にも過敏に反応しやすい体質がつくられていく
アレルギー体質

 

アトピー性皮膚炎から脱却する為には、何よりも局所免疫機構の再生こそが急務

 

・皮膚を本来あるべき状態(常に表皮が皮脂膜でおおわれている状態)に戻してあげる
・その為には、合成界面活性剤を断ち切るべきである

以上がこの本の前半部分の要約です。界面活性剤の2つの成分から、それが皮膚と局所免疫機構に与える影響、そしてそれがアトピーにどうつながるのか、が体系的に書かれています。

 

合成活性剤とアトピーの理論は分かったものの・・

 

本の後半部分は、アトピーとステロイドについての説明、そして磯部先生式の治療方法の紹介と患者さんたちの治療レポートが紹介されていました。

 

まぁ一言で要約すると「合成活性剤も石けんも使わないで生活してね」という事ですが、読んでみて「よし、じゃあ今日から早速・・・!」と実践する気になるかというと少しハードルは高いように感じますが、ロジックは理解できましたので、なるべく心がけるようにはしたいです!

 

 

 
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この記事を書いた人

野村 千代
野村 千代
untickle発起人。生まれつきアトピーで重度の症状により過熟白内障を患い失明状態に。その後も症状の悪化により3度社会生活を中断。2013年に本格的なアトピー改善に取り組むも、情報混乱のせいでなかなか自分に合う対策法が見つからず、苦労したことがきっかけで、untickleを立ち上げる。
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