動画を活用した上手なアトピー情報の集め方

ようやく雪が降ることもなくなったニューヨークから、untickleライターのtomoです。
日本にいたころは1月末から花粉症の悪化に備え薬を飲み始めていた私ですが、NYで迎える初めての春はどうなることやら・・・季節の変わり目の肌の調子の変化に気をつけようと思っています。

 

さて今回は、前回とちょっと異なる形での「アトピーについての情報収集」の共有です。

前回は文部科学省の委員会が出している調査結果や学術論文を参考資料としてエントリ-を書きました。
アメリカでも約2000万人がアトピーを患っている!

今回は動画というフォーマットからの情報のお話です。

日本でも認知度が高まっているTEDトーク私達が触れる機会がなかった分野のエキスパートの方々の考えていることや信じていること、自分が想像することすらできなかった様々な体験をした方々のリフレクションやパッションに触れることができる動画達を届けてくれる媒体です。

実はその派生形であるTED-Edというものがあるのをご存知でしょうか?TEDのように「ストーリー」や「アイディア」を伝える媒体ですが、その目的は「学び」にフォーカスされていて、学校の先生などを主なユーザーに想定されている印象のメディアです。

アトピーやEczemaについてのTED-Edがないかな、と思って検索したのですが、残念ながら本日時点ではなし。(例えば「なぜ日焼け止めを塗るべきか」といったものがあります)今後アレルギーや皮膚病に関するものが更にアップデートされていくことを期待しています。

 

アトピーのついて分かりやすく教えてくれるオススメ動画(英語)

代わりに、TED-Edにある動画のようにワクワクするコンテンツではありませんが、十分に情報伝達という意味では役に立つと感じたのがこちらの3つの動画。National Jewish Healthというコロラド州にある非営利の医療団体の公式YouTubeの動画です。それぞれ2分前後と短い動画なのが助かります。専門用語は多いですがゆっくり話してくれています。

Atopic Dermatitis(アトピー性皮膚炎):Overview(概要)


<要約>
・ 子どもの頃アトピー性皮膚炎を患った人の4-6割が大人になっても症状を抱えている
・ 患者のみならず家族のQuality of Lifeにも影響を及ぼす(例えば人目を気にしたりするためコミュニティ内での活動に支障が出たり、十分な睡眠が確保できず、子どもの場合は親の睡眠にも影響が中長期に出たり)

 

Atopic Dermatitis:Causes(原因)


<要約>
・ 因果関係に関しては研究が継続的にされている分野
・ 「Outside In」仮説(皮膚のバリアにおける変化が免疫系異常を引き起こす)と「Inside Out」仮説(逆に免疫系異常が皮膚のバリアの状態を変える)の両方が議論されている
・ National Jewish Healthに来るアトピー性皮膚炎患者の半分はフィラグリン(Filaggrin)という皮膚のバリア機能、保湿機能、pHコントロールに重要なタンパク質の量に問題があるという結果もある

 

Atopic Dermatitis:Related Conditions(関連症状)


<要約>
・ アトピー性皮膚炎が他の皮膚病と異なるユニークな点の一つは患者の50%が喘息、食事アレルギー、アレルギー性鼻炎を抱えていることにある
・ 例えば食事アレルギーなどがGI (Gastrointestinal Tract) immune system(消化管関係の免疫系)ではなく皮膚関係の免疫系に起因するものから発症することもある
・ “Staph (Staphylococcus=ブドウ菌)infections(感染)”との関連も研究が進んでいる分野の一つ。感染症にかかってしまう時はどういうときか。皮膚の細胞が自ら十分なAntimicrobial peptides(抗微生物ペプチド)を生成できない時場合、皮膚を守るということが難しくなる

 

 

自分なりのアトピー情報の収集方法を考えよう!

papers

星の数ほどある学術論文と同じですが、こういう動画も一つ一つの内容を全て信じるというより、それらが次のリサーチの足がかりになれば、という気持ちで参考にしています。そういう意味ではこの合計6分の動画にあった情報も、自分の「勉強」の出発点として十分な内容であったな、と感じています。(例えば上記のビデオをきっかけに、Googleを使って日本語で検索してみたら上記の抗菌ペプチドと発汗との関係なども知ることができました。)

テキストベースのアトピーに関する情報はウェブ上に探そうと思えば山ほどあります。ただ、山ほどあるからこそ、どこから始めていいか、何を調べていいか、何を信じたらいいのかも分かりにくいというのも事実です。

まずはざっくりとした全体像が分かる情報源、または自分の興味のあるテーマ(前回の私の場合は日本とアメリカの有病率の比較でしたが)から始めてみて、そしてその後に気になる問いが出て来たらまた検索して、という一歩一歩の「自分のスタイル、ニーズ、趣向に合わせた情報収集」が重要かな、と感じています。

最近マンハッタンで日本のパン屋さんを見つけ喜んで食パンを購入して食べていたのですが、どうやら食パンを食べ過ぎると肌の調子がよくない気がうすうすしています。ですので、次のテーマは「食」に関わることにしようかな、と考え中です。

いつも読んでいただきありがとうございます^^

 

 

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この記事を書いた人

Tomo
Tomo
1982年生まれ。生まれつきアトピー。2011年ステロイドを止める。中高時代(日本)、大学時代後半(米国)、脱ステ後の社会人時代(日本)と症状悪化期を"繰り返す"。脱ステ後は短期間在宅勤務へ切り替えた"時期"も。米国の大学卒業後、日本で外資系金融機関勤務、社会人向け教育サービス企業勤務を経て、教育学大学院に1年留学。現在ニューヨーク在住。現在ニューヨーク在住。インパクト投資系NPO勤務。IOCAのフェローメンバーとしても活動中。
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