アメリカで、「アトピーって何?」を説明できなかった私

 

私がニューヨークで撮影した写真
▲私が、ニューヨークで撮影した写真

 

こんにちは!NY在住untickleライターのtomoです!

最近は、氷点下2-3度から0度の平均気温を行ったり来たりのニューヨークです。この時期になると気をつけないといけないのは暖房が強く効いている室内の乾燥。

ついこの間も、仕事が重なり、「夜更かし+食生活の悪化+ホルモンバランスの変化」など色々合わさった結果乾燥に弱くなり、首のカサカサが悪化してしまいました。

ちょっと症状が安定しているからといって油断するとすぐ「あちゃー」となってしまうのが、アトピー持ちの辛い所です。。。

人よりバッファーが薄いということを認識して無理をしないようにしないといけないですね。

 

日本から遠く離れたアメリカに来た事が、「アトピーって何だっけ?」を考えるきっかけになった

 

さて、現在アトピーと共生中の自分ですが、アメリカにやってきて、「実は自分があまりアトピーのことを知らない」ということに気付きました。

きっとこれまでは「一刻も早く克服しなきゃ」という気持ちの方が強く、アトピーのことを深く理解しようという気持ちが欠けていたからなのだと思います。

 

ところが、一旦日本の外に出ると、日本の中では言わなくても多くの人に分かってもらえたことが、言葉に出して説明しないと伝わらないことが増えます。言葉に出して説明するには最低限の理解が不可欠になってきます。

 

日本では、アトピーや花粉症について「それって何?」と聞かれることはあまりないのですが、アメリカに来てから「自分はアトピー持ちでね」と伝えた時に「それって何?」といった反応が返ってくることを経験しました。

 

例えば、大学時代に首にアトピーの傷があった日に寮の友達にキスマークと間違えられたとき。また、アトピーが痒いという症状を伝えても敏感肌や乾燥肌と解釈され、ハンドクリームを渡されるとき。そんな時にアトピーのことを上手く説明できない自分がいました。

 

アトピーって何だろう?
敏感肌/乾燥肌との違いって?
アメリカでは日本ほど知られていない?

 

育って来た環境や、触れて来た情報が異なる人達がアトピーを知らないのは当然だとしても、自分の一部であるアトピー。最低限のことは自分で理解し、「それって何?」と次聞かれた時には、説明できるようになっておきたい、とこの国に来てから思うようになりました。

 

気軽に皮膚科に会えない環境が「アトピーに対する理解を深めよう」と思わせる

 

また、アメリカでは、皮膚科医に通うことや、会うことの敷居が高いことも、自分がアトピーに対する理解を深めようと思っているもう一つの理由です。

 

日本にいるときは皮膚科が至る所にあり、品揃えも豊富で、お店のスタッフも丁寧な薬局が身近にいつもありました。皮膚炎の症状が出て、従来の自分の対処方法がきかなくなったときに「医者に駆け込む」という生き方も可能でした。

 

ところが今はそれができません。まずこの国の医療費が高い。その上、専門医(皮膚科など)に会うためには別途事前予約が必要だったりします。

少し診てもらいたい時や、ちょっと会って症状を相談したい時に、「手軽な予算で、すぐお医者さんに会える日本」とはかけ離れた環境がここにはありました。

 

私の体験談ですと、ボストンの大学院に留学していたとき、アトピーが悪化したので、大学構内にある病院の外来に行きました。

すると看護士による簡単な診察完了後に言われたのは「それでは皮膚科の先生との診察の予約をしましょう、●●日(診察に行った日の2週間半後)はどうですか?」というものでした。

 

・ ・・「え?2週間半?!」・・・

 

キャンパス内にある病院という特殊要因があったのかもしれませんが、そのときは相当驚きました。自分でコントロールが出来なくなったから医者に来たのにこれでは意味がない・・・。

2週間半も経ったらおそらく症状は変わっているのが皮膚炎なのだから。

 

この時「この国では出来る限り自分で健康管理をしなければ」と思いました。「ちょっと具合が悪くなったらすぐに駆け込める手頃な街のお医者さんは、この国に(外国人として滞在中の自分には)いない、そうならば悪化する前に事前に自分である程度コントロールしなくては!」と。

 

コントロールするためには自分の抱えているものが何なのか、何が悪化のtrigger(引き金)となるのか、悪化の兆しが出たときにどのようにして悪化の度合いを最小限に食い止めるのか、アメリカの街中にある薬局で応急処置として使えるものは何か。

この国で自分の健康は自分で守るためにもう少し自分のアトピーのことを知らなくては。そう考えるようになりました。

 

こんな特殊な今の環境も、自分のアトピーに対する学習欲求に少なからず影響を与えていると感じます。

 

自分で主体的に情報を取りに行く

 

で、改めて色々調べてみると、いかに自分が感覚ベースでアトピーに対する知識を蓄積していたかを痛感します。

 

例えば、今までの自分がアトピーに対して知っていることと言えば、自分の手当たり次第に色々試してみた自己体験をベースに蓄積されてきたものと自分が会ってきていた皮膚科の先生が言っていたこと、どこかの誰かが直接教えてくれていたものの組み合わせ程度のもの。

なので、科学的な根拠に基づくものを自ら取りに行った記憶はほとんどありません。

 

また、この分野での研究は継続的に進められているはずなのに、今までの自分は最新の研究内容に触れようとすることもほとんどして来ていませんでした。

そもそも「自分が会ってきていた皮膚科の先生がその分野でどういうことを学び実践されているのか」とか考えたこともなかったと今更ながら思います。

 

例えが正しいかは分からないのですが、自分がビジネスや政治の世界においてはやっていた情報への向き合いかたが、何故か医学の世界では全くしていなかったとすら感じるくらいです。

 

例えばビジネスや政治の世界の話題に関しては、海外のメディアの発信内容に触れながら多様な視点を吸収し、日本内でメディアが発信している内容に対してcriticalな捉え方をする、ということが当たり前になりつつあります。

自分が直近まで大学院で学んでいた教育学の世界でも常に新しいことが研究されており、その内容が様々なメディアで世界に共有され始めています。

新しい話、昔からある話、ある考え方を推奨する派の話、問題点を指摘する派の話。たくさんの情報を踏まえた上、自分の判断基準を持つまたは意思決定に責任を持つということが重要になってきています。

 

なのに、なぜか医学の分野において、自分は全くそのような情報のインプットに対してアンテナを立てることをしていなかった、そんなことを感じます。

「先生」と言われる人に言われたことをそのまま鵜呑みにし、自分で他の情報を取りに行くこともとくにせず、情報を多面的に捉えることもしていなかった・・。

 

特に「先生」に会う一回一回のコスト(時間的、経済的)の高いこの国に置いては特に、自ら情報を取りに行く・アンテナを立てることの大切さを改めて感じます。

 

とうことで、Eczema(湿疹)に分類されている数多くの皮膚病の一つであるAtopic Dermatitis(アトピー性皮膚炎)(National Eczema AssociationのサイトにAtopic Dermatitisは「The most severe and chronic (long-lasting) kind of eczema」とあります)について今後少しづつ情報を集めていこうと思っています。

 

今後、このブログでは自分が主に英文のリソースを通じて得たAtopic Dermatitisに対する情報や新しい発見内容を継続的に共有できればと思っています。もちろん日本語でも色々なリソースはあると思うので数多くある情報源の一つとして参考にしていただければ幸いです。

 

 

 

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この記事を書いた人

Tomo
Tomo
1982年生まれ。生まれつきアトピー。2011年ステロイドを止める。中高時代(日本)、大学時代後半(米国)、脱ステ後の社会人時代(日本)と症状悪化期を"繰り返す"。脱ステ後は短期間在宅勤務へ切り替えた"時期"も。米国の大学卒業後、日本で外資系金融機関勤務、社会人向け教育サービス企業勤務を経て、教育学大学院に1年留学。現在ニューヨーク在住。現在ニューヨーク在住。インパクト投資系NPO勤務。IOCAのフェローメンバーとしても活動中。
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